「失敗」はない

さまざまな場面で、成功と失敗について考えさせられてきた。なんでもいい。サッカーの試合で勝ったか負けたか。勝ちは成功だし、負けは失敗だ。引き分けだったとしても、その試合の重要性次第で、やはり勝ちか負けかのいずれかに分類される。普通の考え方であれば、成功は安堵感や幸せをもたらすことが多いし、失敗は失望や不幸をもたらす。そう考えるのが「普通」だと思ってきた。

しかし、幸せか不幸せかという切り口でアクションの結果を眺めてみると、成功したから幸せというわけでもない。宝くじが当たって大金が手に入った人のその後の人生についてのエピソードの中にはハッピーエンドでないものもある。成功することと幸せになることのどちらが重要だろう?

身近な仕事で考えてみると、期待したとおりの結果が得られたのか、そうではなかったのか、と分類することが適切であって、成功と失敗に分けて評価するのは間違っている。だから、仕事の結果でガッカリする必要はない。思ったようにできたのか、そうではなかったのか。そういうことだ。