自分という人のイメージ(2)

彼女は聞き上手である。あるいは聞き役に徹してくれた。その話の場に臨むにあたって、私は自分のお悩みごとを簡単な図にまとめて渡しておいた。これは自分自身の頭の整理にもなる。

私たちは当初の予定を大幅に上回り1時間半も話した。何か解が得られたわけではないが、私にとっては他の人が聞いて、私のお悩みがどのように映るのかとても関心があった。

翌日だったか、御礼のメールを出した。数日後彼女からも感想が返ってきた。その中にあったのが、前回に記した驚きであった。つまり、これまでにオンラインで話をしたときにはいつも、私は希望に満ちあふれ、ポジティブな人と映っていたようだ。それが今回は少し元気がない、落ち込んだ感じに見えたのだろう。さらに彼女は、自分の考え方や悩んでいるという状況が一般的に見て、よくあることなのか、普通のことなのかを私が気にしているということを知って意外であったと言った。

いただいたメールは私にとってありがたいものだった。つまり、私は人一倍悩みが多く、内向的でもあるにもかかわらず、そのように見えていないということが明らかになった気がした。妻にそのことを伝えると、珍しく反応してくれた。「自分の道を迷わず進む人に見えてるんだと思うわ」
へー、そうなんだ(笑)。